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    ハウスメーカー

    住宅建築において工事の欠陥が問題となることが増えています。工務店とハウスメーカーを比較すると欠陥住宅が横行する原因が見えてきます。ハウスメーカーは資本主義社会の営利を追求する株式会社として存在しています。会社は年間の利益目標を定め、営業マンにはノルマが課せられます。営業戦略の上では住宅の購入者はターゲットと見なされ、営業マンは住宅の購入者をお客様と呼んで過剰にサービスします。利益を最大化する目的から材料費や下請けの職人に支払う外注費などの原価を極力抑えようとします。建築前に販売された住宅は工期を厳守しなければならないため、工事の欠陥は隠してしまいやすいのです。それに対して工務店は建築主を施主と呼び、心から尊敬します。施主と共に建築をつくり上げる姿勢が見あれます。施主とは仕事を施す人の意味で、当然のこととして施主に対して過剰なサービスをすることはありません。逆に施主である建築主は現場に何度も足を運んで、職人にお茶やお菓子をふるまったり、上棟式では棟梁に金一封を包んだりと、施しをしなければなりません。施しを受けた大工や職人はこの施主のためならばよいものをつくろうと仕事に励み、工事の質が向上するというわけです。 一方、営利目的のハウスメーカーの現場で働く職人は、安い報酬で最低限の仕事をこなすだけの労働者としか扱われません。工務店に依頼するメリットは表面には現れない職人のモチベーションの高さにあり、ハウスメーカに依頼するデメリットは完成後しばらく経ってからの欠陥の有無となって表面化します。

       

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