コンセプト
家を設計する上での基本的な考え方をお知らせします。
1,施主の利益を第一に考えて設計を行います。ハウスメーカーが自社の利益を優先し、工務店が得意な工法にこだわって家を建てようとする傾向にある中、独立系の設計事務所は施主の利益を第一に考えた家づくりを致します。このことは、施主の要望を全て聞くということではなく、結果として施主が利益を得る家づくりを目指すということです。 ハウスメーカーの建てる住宅は一般的に高い性能を誇ります。しかし、その性能が長く続くとは限りません。特にハウスメーカーの建てる住宅の屋根は、耐久性の小さな材料が使われる傾向にあります。理由はコストを抑えるためですが、施主は住んでから頻度の高いメンテナンスの負担を負うことになりがちです。住宅は竣工したら終わりではなく、その後長く住まいとしての性能を持続することが必要です。工法や材料の選択では耐久性を重視することも大切となります。2,敷地選びから行う施主には安全性を重視するようアドバイスします。地価の安い場所を選ぼうとすると、郊外や埋め立て地などの条件の悪い場所を選ばざるを得ないのも事実です。しかし、住宅は価格が高い買い物で、資産として残るべきものでもあります。戸建て住宅の敷地は何よりも地震や水害に対して安全であることが必要です。良い敷地を選び、悪い敷地には家を建てない決断も必要です。
3,住まいづくりでは日本の伝統的な工法を出来るだけ採用します。住宅は洋風といっても国内に建つ以上は気候風土の影響を受けるので、和風にならざるを得ません。日本の伝統を無視した工法を採用すると、建ててから様々な不都合が発生しやすくなります。日本の木造建築は大工棟梁の伝統の上に築かれてきました。 国内で家を建てる時は、日本の伝統的な工法を採用する必要があります。
失敗しないために必要なこと。
住宅で失敗しないためには、依頼先選び・土地選びの知識、住宅に関わる技術者に関して知ることも必要です。
住宅の依頼先には設計事務所の他にハウスメーカーと工務店があります。住宅を建てる場合、依頼先をどこにするかで、ほぼ、出来栄えが決まってしまいます。依頼先選びは特に慎重にしなければなりません。
また、土地選びから始める場合は立地の良さだけにこだわらず、安全な土地を選ぶことが何よりも大切です。地震や水害に遭わない土地を選ぶことは、家族の安全のために必要です。
住宅は様々な技術の総合体です。建築には多くの技術者が関わり、最終的な完成品として提供されます。設計段階では、意匠、構造、機械設備、電気設備の最低でも4種類の技術者が必要です。その中で、意匠担当者(建築家)が全体をまとめるのが一般的です。工事段階では現場監督の指示の元で、各種の職人がそれぞれの工事を担当します。主な工事としては仮設、基礎、大工、仕上げ、屋根、サッシ、機械設備、電気設備などがあります。
住宅を依頼する場合は、設計・施工共、多くの技術者が関わていることも知っておく必要があります。